Wine Details

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  • KATAOKAフレンチ

    片丘メルロ2019 フレンチオーク SOLD OUT

  • KATAOKA MERLOT 2019 FRENCH OAK

    片丘メルロ2019 フレンチオーク

    長野県塩尻市片丘地区 メルロ100%使用

    価格:750ml3,900円(税別)
    品種 メルロ
    収穫地 長野県塩尻市片丘地区
    アルコール度数 12.5%
    ヴィンテージ 2019年
    タイプ ミディアムボディ
  • テイスティングチャート
メルロイメージ

◆使用したフレンチオーク樽について◆

エルバージュには選りすぐった複数のフレンチオーク樽を組み合わせました。
SYLVAIN,NADALIE,Remond,Marsannay社製のフレンチオークを使用しました。
製樽所それぞれの持つキャラクターが絡み合いシナジー効果がうまれ、凝縮されています。

ドラマチックなトップの香味、甘いヴァニラ、豊かでまろやかに広がるタンニン、複雑で厚みのあるミドル、そして長くつづく余韻をお楽しみください。

トーストは全てミディアムとミディアム+です。

◆2019年 初仕込みについて◆

ブドウにとって2019年は決して良い年ではなく、曇天が多く、生育に必要な日照量は不足した年でした。
そういった年のブドウですから、完璧な熟度を持ったブドウではなく、果皮の色も十分ではありませんでした。
ただ、栽培チームの努力により、糖度は満足のいく値まで待って収穫をしました。
勿論、無補糖で仕込み、補糖なしでアルコール12.5%のワインを醸造する事が出来ました。

収穫初日は10月4日。
ドメーヌ・コーセイの初仕込みです。
ワイン専門雑誌の編集長も応援に駆け付けてくれて、記念すべき1日でした。
私も頑張ってブドウを投入しましたが、頑張り過ぎて除梗機のスピードが追い付かず、ブドウが除梗機からあふれ出す場面もありました。

約2週間の醸し発酵後圧搾し、ステンレスタンクでMLFを行い、12月初めに新樽へ移し、樽貯蔵に入りました。
樽育成開始後、約3ヶ月毎に澱引きを行い、人工的な冷凍処理はせず、塩尻の冬1~2月の極寒時に樽セラーへ冷気を取り入れ、自然の冷凍処理を行いました。

実は樽出し・瓶詰め時期は悩みました。
新設ワイナリーのため、醸造機器は全て新品で、育成用の樽も全て新樽です。
まだ樹齢4年のブドウ樹からのワインが、新樽にどれだけ耐えられるか、頻繁に樽育成状況を見て、樽出しの時期を検討しました。
7月くらいになると、樽からの抽出物も多くなり、樽香も段々強くなってきました。
夏場の樽庫は空調で約25度以下になるようにコントロールはしていましたが、8月になると、樽香も丁度良い具合になって来たので、樽空けを決断し瓶詰めを行いました。
9月の瓶詰め時期を逃すと、その後仕込みの繁忙期に入り11月以降になるので、9月に瓶詰めを決行しました。
赤ワインの瓶詰め時期としては少し早いかもしれませんが、これ以上は新樽に耐えられないと判断しました。

また、澱下げ・濾過等の処理は行わず、無濾過で瓶詰めをしました。
2019年のビンテージを思い出すと、このブドウのポテンシャルを充分に引き出すには、余計な澱下げや濾過は必要ないと判断しました。
澱下げしなくても口中でのタンニン分はスムーズで、滑らかに喉を通って行きます。

瓶はフランス製で通常のボルドレーズよりもちょっと背の高いカプリスを用いました。
コルクは、ナチュラルコルクにするかどうか、ずっと悩んでいましたが、やはり、万が一コルク臭が出てお客様に不愉快な事があってはならないと思い、DIAMコルクにしました。
DIAMコルクは打栓時はちょっと固いのですが、時間と共に瓶と馴染んで来て、抜栓トルクも問題なくなるので、思い切ってDIAM10(長さ49mm)を採用しました。
日本で入手可能なDIAMではもっとも高品質な寿命の長い栓です。
軽く10年は持つので、この2019年のワインなら丁度いいと思いました。

まだ瓶熟成はしていませんが、ワインも落ち着いて来ており、直ぐに飲んでも果実味たっぷりな新樽香の漂うワインで美味しく飲めます。

この2019年ビンテージのメルロは冷凍・澱下げ・濾過は行っておりませんので、年月と共に少しずつ澱が生じるかもしれませんが、デカンテーションしてお飲み頂ければ美味しく頂けると思います。

◆ワインの飲み頃について◆

開栓と同時に透明感のある赤系果実の香りが素直に立ち上り、続いて品の良いヴァニラ香がふくよかさを予感させます。

若いうちから美味しく頂け、また10年程度の瓶熟成を経ても香味の変化が堪能できる高品質なワインです。

なお、本商品はオーク樽にて約10カ月間樽育成し、無濾過で瓶詰めしております。
保存中に、時間の経過とともにオリが出ることがございますので、その際はデカンテーションしてお召し上がりください。